2013年からスタートした「三都市対抗戦」は、優勝者を決めるだけでなく、日本を代表する三都市がガチンコで得点を競って優勝支部を決める戦い。予選・一般特別戦・準々優勝戦・準優勝戦・優勝戦の成績で支部別得点をつけ、高得点の支部が優勝する。
 実はこのレースでは、SG・G1戦線とは違った結果が出ている。SG・G1戦線では最強と呼ばれる大阪支部が苦戦しているのだ。支部優勝は福岡支部6回、大阪支部4回、東京支部2回と福岡支部の強さが際立つ。個人優勝では東京支部が6回、福岡支部5回、大阪支部が1回とこちらも大阪勢の苦戦が目立つ。風や潮位の変化が大きい平和島、福岡の両水面に、大阪勢が対応できていない様子だ。
 また、開催都市から地元支部と個人優勝がともに出たのは3回あり、そのうちの1回は昨年の住之江大会だった。対抗戦の走り方は「事故をせず上位着を並べること」につきる。
  若手レーサー数 若手A級レーサー数
大阪 33 6
東京 52 9
福岡 68 20
※30歳未満の若手レーサーの比較
※年齢は2017年6月16日現在
開催日 開催地 優勝支部 個人優勝
2016年11月 平和島 東京 桑島和宏(東京)
2016年9月 住之江 大阪 鶴本崇文(大阪)
2015年9月 福岡 福岡 松村敏(福岡)
 対抗戦のポイントゲッターはA1級の選手たち。東京支部は3名、大阪支部は4名、福岡支部は4名、A2級は各支部4名ずつと、力関係に大きな差はない。
 しかし、走りのタイプを見ると全速攻勢の熊谷直樹、チルトMAXの阿波勝哉、機敏に立ち回る齊藤仁がいる東京支部の攻撃力が目立っている。木下陽介も全速戦が得意だ。また、福岡支部には岩崎正哉、西山貴浩といったコーナーで勝負をする選手がいる。「攻」の東京、「防」の福岡を相手に、大阪支部がどういった戦い方をするかだ。迎え撃つ大阪支部のトップ・西村拓也の実力が問われる。
 福来剛は2017年前期F2で、上田龍星は2017年後期 F2で事故率オーバーでB2級落ちしていたが、復活への走りに注目だ。福来が頑張れば同期の濱崎誠も負けられない。ともにまくっていくタイプで、同じレースで顔を合わせたらスピード合戦になるだろう。