東京、大阪、福岡の3支部が激突する「三都市対抗戦」は今年で11年目を迎える。20年と21年はコロナ禍の影響で住之江のみでの開催となったが、平和島、住之江、福岡でこれまで通算26回行われてきた。
 まず個人成績に目を向けると、優勝回数が最も多いのは東京支部の11回。次いで福岡支部の9回大阪支部は6回。数字だけ見れば大阪支部が劣勢な印象だが、昨年度は2大会で優勝者を輩出しており、近年は戦力が拮抗している印象だ。
 「三都市対抗戦」の最大の見どころは支部別対抗戦。予選4日間に加えて準優勝戦、優勝戦と着順に応じて支部ごとにポイント争奪戦が行われる。予選期間中は各支部2名ずつが戦うシステムになっており、準優入りを果たした選手が多い支部が団体戦の優勝に近づく。さらに、3支部の出場選手の級別割合は各開催ごとランダムになっているが、A1・A2級の出場者が多い支部=支部優勝、または個人優勝となる傾向が高くなっている。今年も支部ごとの出場選手の級別分布から支部順位が見えてきそうだ。過去10年支部別優勝回数大阪支部が最多の11回福岡支部が10回東京支部は5回個人戦も団体戦も安定しているのは福岡支部といえる。

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 東都のエース・濱野谷憲吾をはじめ、齊藤仁、福来剛、長田頼宗、永井彪也、宮之原輝紀ら旋回力に長けた選手が多いのが最大の特徴。ほかにも石渡鉄兵、若林将、大池佑来らなど荒れ水面を得意とする選手も多く、さらには芦屋オールスターで優出した倉持莉々の存在感も際立つ。大阪、福岡の両支部と比べると若手の台頭に乏しい感は否めないが、それでも佐藤隆太郎や佐藤大佑、中島航、小原聡将らなど今後が楽しみな逸材もいる。

 層の厚さは全国トップクラス。松井繁や太田和美、田中信一郎らベテラン勢に、石野貴之、丸岡正典、湯川浩司ら中堅勢、上條暢嵩、山崎郡、上田龍星ら若手勢と世代を問わずトップ戦線で活躍する選手が多い。いずれもモーターのポテンシャルを引き出すのが上手く、安定してパワー勝負に持ち込めるのが特徴的だ。また、勝負所での決定力が高いのも大阪支部の専売特許といえる。今後もスター選手誕生が期待できる支部だ。

 大阪支部に負けず劣らずの選手層を誇る。トップ戦線に定着している選手は限られているが、これは記念参戦へのハードルが高いことが大きい。7点勝率を残しても記念に呼ばれることは少なく、年に2~3回程度のGⅠで活躍しないと定着は難しい。ただ、トップ選手に限らず一般戦では全国的に活躍しており、今年ここまでの一般戦における優勝者41名は3支部の中では最多だ。レーススタイルとしては何でもできるオールラウンダーが多くなっている

※データは2023年10月13日時点のものです。

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 三支部最大の230名が在籍する福岡支部には現在39名のA1級レーサーがいる。次に多いのは東京支部で29名(総勢178名)、大阪支部は26名(総勢108名)だが、割合的には4名に1名がA1級の大阪支部には「少数精鋭」という言葉がしっくりくる。その言葉通り、SGタイトルを最も獲得しているのは大阪支部で延べ40回、GⅠも含めると170回の優勝実績がある。福岡支部はSGが28回、GⅠが117回、東京支部はSGが16回、GⅠは87回。支部別の平均勝率も大阪支部がトップの4.97、2位が東京支部で4.78、3位は福岡支部で4.51となっている。
 次に年齢分布を見ると、どの支部も30代までが多くなっているが、大阪支部には各世代に実力者がいる印象。平均年齢は毎期デビュー人数が多い福岡支部が一番低く、将来的にはSGタイトルの獲得数やA1級の割合が一番上になる可能性は十分にある東京支部はベテラン勢が多く、今後は若手~中堅勢の台頭が支部全体の共通課題だ

※2023年10月2日時点の通算データ(級別は2023年後期)

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