GⅠ四国地区選手権は、他の5地区と違う点が2つある。1つは「A1級からB1級まで出場する」こと、もう1つは香川支部と徳島支部の「ガチンコ勝負である」ことだ。最近10大会の優勝者は香川3回、徳島7回と、徳島勢がリードしている。
地元香川勢は片岡雅裕(香川)が引っ張る。昨年は三国SGチャレンジカップで優勝し、四国勢でただ一人SGグランプリ出場を果たした。丸亀は里帰り戦など12Vと得意で、地区選初制覇、地元GⅠ初Vを目指す。実力派の重成一人(香川)と森高一真(香川)、攻撃力をつけている石丸海渡(香川)、連覇が懸かる中村日向(香川)にも注目だ。年末のPGⅠクイーンズクライマックスに出場した平山智加(香川)に、実力は女子トップ級の平高奈菜(香川)が軽快に攻める。
徳島勢を率いるのは島村隆幸(徳島)だ。昨年はGⅠ2Vで賞金を稼ぐも、SGグランプリ出場へ一歩届かず。3月の戸田SGボートレースクラシック出場権はすでに持っており、今節は四国ナンバーワンの座を狙う。田村隆信(徳島)はSGクラシック出場権獲得へラストチャンス。当地戦を含む昨年5Vと好調な市橋卓士(徳島)、復調ムードの山田祐也(徳島)、4度目のGⅠ地区選Vに挑む興津藍(徳島)もV候補。高配当なら西岡成美(徳島)に期待したい。
巧みなコーナーワークで「ターンの魔術師」と呼ばれたレース巧者だ。地区選は51回大会Vを含む優出9回。
クラシック出場権を狙った12月鳴門周年は板橋侑我のまくり差しに屈した。出場権獲得へ、今節が最後のチャンスだ。
昨年は年間5Vとコンスタントに優勝し安定した成績を残した。丸亀は58回大会Vを含むGⅠ5優出の実績。
昨年は11優出3Vで、年末の多摩川クイーンズクライマックスにも出場。安定した着獲りでV争いに加わる。
三国チャレンジカップで「優勝戦2着以内」という条件をクリアして優勝し、グランプリ出場を果たした。地元GⅠで負けられない。
昨年は調子上がらず苦しんだが、12月鳴門で優勝し「復調の兆しは見えている」とコメント。復活Vに期待だ。
2度の地区選Vはともに丸亀だ。6枠の時は6コースに甘んじることはなく、積極的に内のコースを取りに来る。
豪快さはないが、差し技や展開を突くレースが巧い。外枠で人気を下げる時でも2、3着絡みがあるので注意。
6コース以外は速いスタートを決めてくる。1着信頼度が高いのはインだ。中外時は差しに構えて大崩れなし。
昨年は4月宮島周年でGⅠ初V、5月児島で2度目のGⅠVと大ブレイク。今節は徳島のエースとして登場。
62回大会を4コースまくり差しで制したが、F休みでSG初出場はおあずけに。2度目のVで今度こそSGへ!
重量ハンデはあるが、強気のスタートで攻めて出る。12月周年は予選落ちも、節間3勝して舟券に貢献した。